アメリカ生活最近の出来事#23
ママさんがやって来た
アンティのお葬式から約1ヶ月半が過ぎた。フロリダはだいぶ暑くなり出しだが、まだ吹き抜ける風は心地良い。春めくというよりほとんど夏である。そんな中、とうとう義理の母であるママさんがワシントンDCから、故郷であるフロリダに戻って来た。長年暮らした家を出て義理の父はそのままその場所に留まっているらしいが、前から長い事、温めて来たその思い(フロリダで暮らすこと)を実現したのである。
故郷だからといって、長年暮らした生活の場所を80歳になってから変えるのは、相当な覚悟と労力がいる事であろうと思う。それをとうとうやってのけたのです。どうやら荷物はたくさんあるらしい。今は実の娘である(私から見たら義理の妹)ジョーイの家に二人で住む事になり、まだその家には行ってないので状況はわからないが、荷物が大変なことになるであろうと思われる。
移住した日にママさんを空港まで迎えに行ったのは、ママさんの女友達のサンドラさん。こちらも80歳だが、アメリカの80歳は車を当たり前に乗りこなす生活をしており、彼女は近所のお年寄りを自分の車で送迎する仕事をたまにしているので、サンドラさんにとっては朝飯前である。人にもよると思うが彼女は若々しい80歳である。ちなみにママさんとは子供時代からのお友達です。
そしてママさんが到着し、最初の日曜日にニックスダイナーという50’sを思わせる雰囲気のアメリカンダイナーのお店で、ママさんとジョーイと夫と私の4人でランチをしました。
彼女はあまり目新しい料理には興味がなく、トラディショナルなアメリカン食が好み。そんな訳でそこは昔からあるアメリカンな朝食を専門でやっているお店で日曜日は朝8時からオープンし午後2時には閉まってしまう店だが、とても人気らしくその日は休日ということもあり、たくさんのお客さんで賑わっていました。
夫はホットドック、ジョーイはハンバーガー、私は目玉焼きとベーコン、ハッシュドポテトにパンケーキという朝食定食のようなもの、ママさんはマフィンの上にチキンフライとベーコン、チーズが乗って何かのソースが上にかかている見たことがない朝食のような物をオーダー。
さすがママさん、今まで私が見たことがないアメリカン料理をオーダーしてました。
お店ではいつもメニューを見て迷ってしまいます。そんな時は夫に説明を求めるのですが、夫はなぜか席が近いからという理由から妹のジョーイに私への説明をするように言い、もちろんジョーイは英語で私のわからないと思っている事を説明してくれます。私はただ迷っていると言うより日本語でわかるようにメニューの詳細を説明をしてほしいと思っているのに、そんな事ではなく、とにかくジョーイが英語で説明してくれているとなぜか私も英語でもわかった気になってしまうという、不思議現象があります。
この話を日本の私の妹にしたら、「あなたも日本にいた時に同じ事をダリル(夫)にやっていたよ。」と言うのです。何の事かを思い出せずにいたのですが、どうやら日本の整体院で夫の受けた施術師から体の状態を日本語の説明で受けたので、一応私を介して話してくださっていたということもあり、それを夫に伝えなければと、説明した言語は日本語であったという。多分その整体師は不思議に思っていたことでしょう。
自分でも同じ事をしていたので、自分の、すっとこどっこい加減を認識するとともに、夫を責めるわけにもいかないエピソードです。
そこで美味しくお食事をしましたが、何かデザートが食べたくなってしまった私は、夫に
「帰り道の途中でチェッカーズ(ハンバーガー屋)に寄ってソフトクリームを食べたい」と提案。それに対して夫は「はぁ、ミナコ」と大きく溜息。今、食べたばかりなのになぜそんな事を言うの?と言うニュアンス。
なんと言う事でしょう。そうした私の提案に『I agree.Me too.』「ミナコに賛成。私も食べたい。」と同じような思いをママさんが言葉を発してくれたおかげで、チェッカーズまで行く事ができ念願のソフトクリームミックスを買って食べることができました。
いつもなら、アメリカ生活にあまり慣れていないので、無理難題(私にとっては当たり前のこと)を言って困らせる存在なのは私だけだったはずが、なぜか私のような思考の方がもう一人増えてくれたおかげで、とても助かりました。
アイスクリームを買っている時も、レジの男の子はアメリカ人ではないかもしれませんが、いやアメリカンだと思うのですが、(時々スパニッシュの言語の方が働いている場合がある)私の英語がうまく伝わらず、ママさんが代弁しても伝わらず、少し遠くにいた夫に助け舟を出してもらいなぜか通じるというまたしても理解不能なことが。
そんな感じでこれからもママさんが来た事でいろんな楽しい場面があるだろうと思わせるとある1日でした。
余談ですがママさんは、早速買い物が大嫌いなジョーイを連れて前日の土曜日はウォールマートで2時間入り浸って買い物をしたそうです。ママさんは足が悪くなってしまい杖をついて歩行しているのですがそれでもお買い物でカートを支えにしながら2時間も歩き回るという、ショッピングはあまり好きではないと言いながら、行くと必ず色々と見て回ってしまうお買い物が好きな所も私と似ています。
アメリカでお財布を落としたけど
ある日アメリカでいつものように毎週行くスーパーで1週間に一度の大量の食料品や日用品を購入し車に乗って帰ろうと道を走っていると、夫が突然焦り出しました。
「どうした、どうした?」と思っていると「お財布を落としたかもしれない。」と。
いつもなら色々と注意を払っているタイプの人ですが、その日はいつにも増してレジで談笑をキャッシュレジスターを相手にしていたのがそうなったのかわかりませんが、とにかく膝丈ショートパンツのポケットに入ってあるはずのお財布が、車のどこを探しても見つからず、相当焦っていました。そのお財布にはクレジットカード機能付きの銀行カードや保険証、免許証など大切なものが全て入っていたのでとても心配になりました。
私も一瞬、凍りつき心臓がどくどくと音を立てましたが、ここで私まで取り乱したら二人してパニックになると思い、落ち着いて『大丈夫、絶対見つかるよ。』と言い続け車で元来た道に走らせました。
スーパーを出てから15分経ち、元の場所に戻って駐車場も隈なく見ながらスーパーの中に入ってまずはレジに向かいました。
「お財布を落としたのですが、見かけましたか。」と夫が確認しましたが、その場では何も見てないとの返答。そして受付カウンターに行ってみてくださいと言われ、行くことに。
早速「お財布を落としたのですが、黒いこのくらいの大きさのお財布は届いていますか」と聞くと。
最初冗談で「届いているかなぁ、どんな物ですか」とこちらの気持ちも知らずに焦らして来ましたが、「こちらですか?」と当たり前に返って来ました。しかも何もかも元のまま返って来ました。
なんと言うことでしょう。まさか、こんなにもスムーズにお店で保管されていたとは。
アメリカは怖い国、落とし物をしても返ってこない国、と言うのは場所によるのかもしれません。今回は運も場所も良かったですが、とても安心してありがたく思いながら帰路につきました。
それからはいつにも増してお財布がポケットにあるのかを確認するようになったのでした。
このことから思うのは、アメリカの印象はその人が体験した状況によって色々と違う感想を持つものだなと言うこと。往々にしてもちろん日本の安全とは違うものですが、全てがそうと言うわけではないと言うことも踏まえて見る目を持つことが大切だなと感じます。なんでも体験を通して知る、感じることがその人にとっての見え方になるから。これからもいい体験を積み重ねていきたいです。









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