波動を変えたら現実が変わるってそういう原理か#35
最近、些細なことで喧嘩した。そのことでその日が1日台無しになった気分だったのだが、このまま険悪な気分で1日を過ごすことが嫌だったので、とにかく自分の波動を整えるために、呼吸に集中したり、瞑想をしたりして、なるべくその嫌になる気持ちから離れる努力をするようにした。すぐにその気持ちがスッキリすることができないまま、それでもなるべくいい気分になる事を心がけて過ごし翌日になった。そうしたら、なんという事でしょう、相手の状態が変わり、翌日から夫の態度がすごく優しく変化していたということを目の当たりして気がついたのです。自分の周波数を変えるだけで、現実が変わるということを。しかもそのことがきっかけで、それ以外のことへの気付きへとなったというお話です。ちょっと長いお話ですが一連の流れをお話しします。
ある日の出来事がきっかけだった
最近ずっと気になっていたのが、通勤でスーパーに通うのに適したバッグが欲しいと思っていた。そんなの適当になんでもいいんじゃないか、と思って何年か前にハワイで買った大きめのコットンバックで色んなものを詰め込んで使っていたが、荷物が多くなりがちな私には、それだとホールド感がないのでバックの中がゴチャゴチャして、荷物の出し入れがもたついてしまい、そのコットンのバッグの使い勝手に納得ができないまま半年が過ぎた。
そんな時、COACHのトートバックがかなり格安で買える事を知り、来る日も来る日もそのバックをウェブサイトで眺めていた。いつでも買えるけど、売り切れにならないかとヤキモキしながら、それを手に入れたらどんなに便利だろうと想像するだけで楽しかった。
オンラインで購入してもよかったのだが、どうせなら車で簡単に買える距離にあるのに送料を払う気になれずに、「いつかそのバッグを買いに行きたい」と夫にお願いをしていた。
アメリカライフは車がないとどこにも行けない。私には免許がないし車もないので、夫に頼まないと、この不便な日常から逃れることができずにいるのだ。
1回目に他の用事でそのアウトレットモールに行ったとき、ちょこっと寄ってもらってお店を覗いた時に、心に決めていたそのバッグがあった。その日にでも購入することはできたのだが、他に必要だった物をたくさん買い物をしていた事もあって、それ以外に買い物を立て続けにすることで、散財しているように夫の目に映って欲しくなかった。だから次に来た時の楽しみとしてその時は我慢して買わずにモールを後にした。
その日から私は、次にそのモールに行けるのを心待ちにするようになった。
2ヶ月が過ぎようとしていた。この2ヶ月間、いつ、その話を切り出そうか様子を伺っていたのだが、なかなか「モールに行きたい」と言い出せずにいた。夫は仕事で疲れ切っているので、日用品を買う以外、必要以上にどこかへ出かけるにも、私は気を遣うようになった。
最近、義理の母が膝の手術をした事もあり、その事で、この1ヶ月間は義理母のケアのために、家族がサポートをする事に家族の意識が集中しており、「自分の嗜好品の買い物をしたい」と言い出すのをためらっていた。
あまりにも、モールに行く機会を待ち過ぎて、今回ばかりはいいだろう、ほとぼりが冷めているし、ずっと我慢していても何も変わらないから、行動を移せるのは今しかない、とかなんとか、自分の中で自問自答を繰り返した末に、ちょうどその週の金曜日はイースターで夫の仕事は休みらしい。いつもスーパーの買い出しに行くのを、前日の金曜日に私の仕事終わりに済ませて、土曜日にヘアサロンに行くついでに、その後でモールに行く約束を夫に取り付けた。
当日、ヘアサロンに行って久しぶりにカラーとカットをしてもらいスッキリした気分で車に乗り、いい気分で、いざモールへ行けると張り切っていた私。
「今からモールに行くの?」となんだか行きたくなさそうな口ぶりの夫を横目に
「それは行くに決まってるでしょ。」とこの前約束したし、当然と行った感じで車に乗り込んだ。
なんだかあまり行く気になっていない夫を気にしながらも、とにかく今日やっとそのバッグが買えるとルンルンした気分でモールに向かった。
夫の気持ちは気になっていたが「そうは言っても行くって約束したじゃない」と自分に言い聞かせていたが、車の中はなぜか険悪なムードに。
この原因は生活費が足りないのに、この後に及んでバックを買うなんて信じられないという、世帯主的な発想からくるモノだと思われるが、
そうは言っても、このお金はクリスマスプレゼントとしてジョーイ(夫の妹)から頂いたお金を、何か自分の為に必要な時に使おうと思って大切に取っておいたお金に、自分で働いたお金を少し足して購入するつもりなので、生活費とは別の話なのだ。
あなたには車があるけど、(車があればなんでも持ち物をとりあえず持ち運べていいよね的な発想)私は「車の代わりにこれぐらいしっかりしたバッグでないと、色々と大変なの。」という気持ちだった。
波動によってこんなにも変わる
そんな事を心の中で、自問自答をしながら、他のお店には目もくれずに、ダイレクトにそのお店へと向かった。
せっかくモールに来たのだから、本当は色々と見たかったが、何せ夫の機嫌があまりよろしくないので、今回は該当のお店のみに直接向かったのだ。
中に入って、色々と新作も出ていたが、私は前から目をつけていた目当てのバッグが置いてあるコーナーへと向かった。もちろん、これを買いに来たのだが、同じような他のバッグも気になり少し物色していたら、
「15分しか時間がないからね」と夫に言われた。
「まだお昼になってないし、全然時間あるじゃん」という私とは裏腹に、
夫としては「帰ってからやることが、色々とあるからね」という事らしい。
その時に、それまでバッグを手に取り楽しんでいたはずのショッピングが、罪悪感のショッピングタイムへと切り替わった。
あと、15分でどのバッグにするか決断しないと行けない。もちろんお目当てのバッグを買いに来たのだから、それに決めるつもりだったが、他のものへの目移りさえもう許されないような、そんなふうに視界が狭まり、急に世界が縮こまるのを実感した。
例えるなら、急に世界が激変したような感覚だ。穏やかだった波が急に、ざわつき始めた感じに。
一応、店員さんにお目当てのバッグとそのほかに白の同じような形のトートバッグの値段を聞いたら、私が購入しようとしていたバッグの方が$50安かった。
お金を使う罪悪感と夫の無意識に発する低波動に、早く決めないとならないという急かされた気持ちに判断力も鈍り、とりあえずと言った感じで、お目当ての方のバッグを購入する事にした。
なんだか、本当にこれでよかったのか…わからないけど、あれだけ欲しかったはずのバッグが急に色褪せてしまった感じになってしまった。その時、その波は大きな引き潮となりBadムードに引き摺り込む。
レジに並んで、お会計になった時には普段ならなんとか聞き取れてやり取りができるはずの店員さんの英語も聞き取れず、気もそぞろで、私の態度も、ぎこちなくなってしまった。そういう時には、怒りを感じている夫に助けを求めるしかない自分の不甲斐なさを情けなく感じてしまう。
そして、お店をてる時には、私の怒りがMaxになり、私だけが勝手にプリプリ腹を立てて、ドスドスを音をたてながら店を出る感じになり、ありがとうございましたと言ってくれている店員にも挨拶もせず、とても失礼な態度になってしまいながら、店内を足速に去った。感情の波がどんどん大きく膨れ上がる。
いつもの私ならこんなことは絶対にしない。まさに低波動に無意識に飲み込まれて、嬉しいはずの買い物が一転、その場で買ったばかりのそのトートバッグを道路に叩きつけるかのごとく、なんだか分からないが、イライラした気持ちが高まり、大爆発しそうになった。
引き潮から一転、感情の大波が崩れ始めた。
「あなたのせいで、楽しい気分が台無しになったじゃん」そんな気分で
夫よりも先に駐車場に足速に歩き、車に乗り込んだ。
自分でも何をそんなに怒っているのか、分からなくなるくらいに腹が立って仕方がなかった。
待ちに待った瞬間だったはずが、私の気持ちは一気に真逆の方向に向かってしまったのだ。
とにかく、怒りの矛先を夫に向けつつも、それをされた夫もさらに怒りが増したようで、車内はとても険悪なムードになった。
ここまで来てしまうと、もう簡単にはお互いに後戻りはできないことはわかっていた。
低い波動から高い波動へ切り替える
家に帰ってからも、そのバッグを買った事によりこんな事になってしまったので、本当にそのバッグにも腹立たしさが込み上げてきた。
この怒りをなんとかしたい。
このままではいいはずがない。
とにかく夫は夕飯の仕込みをし始めキッチンに籠り、私はベッドルームでイライラと戦いながら、ふて寝をした。昼ごはんも食べずに。眠りたいけど、怒りで眠れないのだが、目を瞑って心を鎮めていた。
とにかく自分の心を落ち着けなければならない。
呼吸に意識を集中して、嫌な事が思い浮かんできたら、それを掴んでは捨て、カット、カット、その思いを手放します。と言いながら、良い気分に切り替わるための集中をした。
3時になりお腹が空いて、少し落ち着いてきたので、キッチンへ行って自分のお昼ご飯として買ったブリトーの半分を食べようと思い、飲み物をグラスに注いでいるときに、夫が大きな溜息。
「私が今何か悪いことでもしました?」と思ってたら、どうやら夫の準備している導線を私が邪魔をしていたらしい。「そんなことで怒るんかい」と心の中で呆れている自分。
まだ、波動を変えることに成功できずにいる。
とにかくその場から離れ、またベッドルームに戻って、Netflixを見て気分転換するしかない。
でも、それにも集中できない。
夕方になったのでいつもの日課のシャワーを浴びてからリラックスヨガをやった。
自分の日常に戻ってはいるが、まだ喧嘩したことのわだかまりは消えていない。
食事時間になってもお互いに、特に話すことがないままいつも、見ている続きのNetflixドラマを見て時間が流れた。
今日は劇的な喧嘩をするわけではなく、お互いの気に触らないように必要以上の会話をする事を避け、淡々とした態度でそれぞれの時間を過ごした。
私は夕飯を食べて、だいぶ落ち着いてきたので、いつも見ていた韓国ドラマの世界にはまってみることでとりあえず、その日の怒りがおさまりつつあった。
寝る前もいつものようにチャクラ瞑想をした。昼間よりだいぶ気分が落ち着いてきた。
その日はそれで眠りについた。
翌朝、あまりいい気分ではないが、また別の1日が始まったと思って、喧嘩モードは終了したかった。
最初はぎごちないが、お互いに喧嘩するつもりはもうないので、淡々といつも通りの日曜日を過ごし始めた。それぞれのバスルームの掃除をしたり、夫は掃除機をかけたり、アイロンをかけたり、私は疲れ切ってソファで横になってしまった。(スーパーでの体力仕事が体にきてしまっている)
昼頃にやっと気分が落ち着き始め、「なんだか勝手に怒ってしまってごめんね」という気持ちを夫に伝えた。
その頃には、夫のネガティブに影響された事に怒っていたのだが、彼の心情も理解して謝る気持ちにもなれた。
私もずっとこんな嫌な気分で居たい訳ではないので、素直さを出すように気をつけた。
前日に行った呼吸法や瞑想がやっと功を奏したのだ。
そのうちに、昨日購入したバッグを持って『やっぱりこのバッグ、買ってよかったよ。』と夫に伝えている自分がいた。
昨日まで投げつけて、破いてしまおうかという勢いになってしまっていたバッグに申し訳ない気持ちになった。これから大切に使っていくから、そんな気持ちになった事を後悔し、バッグに対しても謝った。
そして夫の態度も、その時からなぜかとても優しいものに変化していた。
自分でも驚いたのだが、私がやったことは夫にどうこうしてほしい、というよりも自分自身の波動を整えることに意識を集中していたら、夫の態度が激変したことだ。
夫の中で何が行われていたのかは知らないが、目の前にいる夫は、昨日のネガティブな波動を発していた夫ではなくなっていた。
それからというもの、この波動を保ったまま夫婦仲は普通に仲の良い状態に戻ったまま続いている。
もちろんそのバックはやはり買ってよかったと思えるほど使い勝手は最高だ。
波動を変えた事による変化は私の中の不要なエネルギーが次々と明らかに
これが一連の波動の上がり下がりの出来事であるが、これをきっかけに自分の中にある、不要なエネルギーが邪魔をしていることがわかった。
今回改めて実感したのが、低い波動には簡単に飲み込まれてしまうが、一旦低くなってしまった自分の波動を、高い状態へ切り替えるのに時間がかかってしまうということ。
今後の課題としては、その状況に飲み込まれる前に、それを冷静に観察して自分が巻き込まれないようにするということ。
今回の件でも、最初に夫が機嫌が悪かったとはいえ、いやいやでも私の買い物について来てくれていたのに、私が勝手にそれを捉えて(夫の不機嫌のエネルギーを捉えて)勝手にその波動によって自分も不機嫌になった。(ネガティブ波動に巻き込まれた)しかもそれは自分の心の中にある不要な周波数がそれと同調して現実というスクリーンにそれを映し出したのだ。
普段からなるべく高い波動を保つようにしいるが、その前に自分の中にある、いらない不要な周波数というものがあると、それが現実を邪魔している事にも気がついた。本来の自分には必要のない不要な周波数というものが、自分の顕在意識ではない無意識の部分にあると、それがそういう状況下で発動するのだ。自分にとっては好ましくない現象を現実的に引き起こしてしまうということだ。
私にとって、いらない周波数、それは罪悪感や無価値観、無力感だ。
それは自分では簡単には気がつかないのだが、日常の中で経験したくない事として姿を表すのだ。
だからそれに向き合う必要があると知らされる。
その話については次に続きます。


















